診療案内・科目

犬の皮膚形質細胞腫

概要

犬の皮膚形質細胞腫は中齢~高齢犬の体幹および四肢の皮膚および粘膜皮膚に多く発生する良性腫瘍です。
そのほとんどは孤立性でピンク色~赤色を呈する隆起した結節として認められます。
臨床症状を示すことはほとんどありませんが、罹患犬の2~5%は多発性と言われています。

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診断

犬の皮膚形質細胞腫は特徴的な肉眼病変(図1)に加えて、診断のために細胞診検査(図2)、組織生検が必要となります。
皮膚形質細胞腫においては臨床症状や血液学的異常を示すことはほとんどありませんが、ごく稀に高蛋白血症を認める場合があります。
また、病変が複数箇所に多発している場合や、病変部位が一般的でない場合には、転移を引き起こしている可能性や多発性骨髄腫の転移病変である可能性を考慮し、全身精査を必要とする場合もあります。

  • 図1:形質細胞腫の外貌
    図1:形質細胞腫の外貌


  • 図2:形質細胞腫の細胞診
    図2:形質細胞腫の細胞診

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治療

治療は可能な限り外科的摘出を行います。病変が皮膚、粘膜皮膚に限局している場合には十分な外科マージンを確保できるため予後は良好です。

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予後

十分な外科的切除が行われた場合、再発する可能性は極めて少なく、治癒の可能性が高い予後良好な腫瘍と考えられますが、前述のように多発している場合は注意が必要です。

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