診療案内・科目

脂肪腫

概要

脂肪腫は脂肪組織の良性腫瘍で、中年齢~老齢において多く発生する皮膚腫瘍であり、雌での発生率が雄の2倍と言われています。脂肪腫は全身のあらゆる部位で発生する可能性がありますが、胸部、腹部、四肢、腋窩が好発部位です。脂肪腫の大きさや形状は様々であり、成長は緩徐で柔らかい良性腫瘍です。脂肪腫の約7%は多発性であり、体表に複数認められる場合もあります。また、一部の脂肪腫は筋間脂肪腫と呼ばれ、脂肪腫が筋肉の間に発生することもあります。特に筋間脂肪腫は大腿部における発生が多いとされています。

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診断

脂肪腫は臨床経過や腫瘤の形態的特徴に加え、腫瘤の細胞診検査において脂肪滴が採取されることで診断されます(図1)。

図1:体表にできた脂肪腫(左)とその細胞診検査での脂肪滴(右)。

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治療

良性の腫瘍で転移も起こさないため経過観察を行うことが多いですが、脂肪腫が身体機能や運動性を低下させている場合や、成長が早いまたはご家族にとって煩わしい存在である場合には外科的切除を考慮する必要があります。
ただし、筋間脂肪腫の場合は腫瘤増大に伴い跛行を示す場合があり積極的な切除手術が必要となる場合もあります。ほとんどの脂肪腫は外科的切除によって根治可能です。(図2)。

図2:筋肉間に発生した脂肪腫のCT検査画像(青矢印:脂肪腫、赤矢印:筋肉)。

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予後

ほとんどの脂肪腫は外科的切除によって根治可能です。ただし、切除後に同部位または他の部位に新たに脂肪腫が発生することがあります。

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